北海道美瑛町

気象センサーによる農業生産性向上

北海道美瑛町

気象センサーによる農業生産性向上

北海道美瑛町 広大な土地


北海道のほぼ中央に位置する美瑛町は、十勝岳連峰のふもとに広がる大地に石狩川の支流である美瑛川が清く流れ、また昼夜の寒暖差が大きい典型的な内陸性気候とあいまって、農業をするのにとても恵まれた環境にあります。主要作物は、米や小麦、馬鈴薯、甜菜、豆類など、道内で生産されている農作物のほぼすべての種類。東京23区に匹敵する面積を持ち、起伏に富んだ地形のため、同じ町内でも場所により天候が異なることが多々あります。飛び地になった圃場を管理する生産者も多く、手前の圃場は晴れているが、離れた圃場は雨で作業ができないなど、天候に振り回されることも少なくないです。

気象センサーのメッシュ配置


天候の問題を考える上でのヒントになったのは、オーストラリア・タスマニア州との農業人材交流事業でした。農業研修の一環として、当組合から作業を依頼していたが、現地の状況が分からない問題があり、現地に気象センサーを設置することになった。その後タスマニア州で農作業は気象センサーのおかげで生産性が向上。それに目をつけ美瑛町でもできないだろうかと考え、設置したのが始まりです気温、湿度、風向、風速、雨の強さや積算雨量など気象データを細かく取得できる気象センサーを3km四方のメッシュ状に配置しています。気象データは日々の農作業に活かされており、今後蓄積されることによって、適期作業の実施や新品種を含めた適地適作の検討などに役立てられる予定です。

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