群馬県大泉町

多文化共生の町

群馬県大泉町

多文化共生の町

群馬県大泉町 5人に1人が外国人のまち


外国人人口の多い群馬県の中でも、大泉町は特に外国人比率が高い自治体である。2018年時点では住民のおよそ5人に1人が外国人であり(46か国)、なかでもブラジル人の比率は56.93%を占めています。外国人住民向けにポルトガル語版広報紙の提供や日本の文化・習慣を伝える事業を展開し、多文化共生を目指しています。

外国人就労支援も


日本でお仕事を探している外国人の方が、日本語能力を身につけて、安定した職業に就く支援をするために、「外国人就労・定着支援研修」を開催しています。他方地域外の観光客・学生向けのスタディーツアーも実施されています。 さらには、多文化共生をテーマにしたシンポジウムなども行われ、大泉町ならではの「知」の取組も行われています。

Interview



Kumagai Taishi

群馬県大泉町役場に訪問させていただき、ご担当のみなさまに、地域の取組をインタビューさせていただきました。その様子を、ご紹介させていただきます。 ご参加頂いた方です。島山竜(商工振興係主査)森あや(多文化共生課)。私達は古川亮太と熊谷大志がお聞かせいただきました。

Kumagai Taishi

本日は、業務ご多用の中、調査のインタビューをお受けいただきまして、ありがとうございました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いたします。また、この度は、遠くからお越しくださいまして、ありがとうございました。

Shimayama

Kumagai Taishi

では早速に質問に移らさせていただきます。 大泉町の人口は4万人で、そのうちの約19%が外国人の方。またそのうち半数ほどがブラジル人の方という人口構成になっているかと思います。ブラジルタウンとしても有名ですよね。 ここで質問なのですが、なぜこのような人口構成になったのか。根本的なお話しを伺ってもよろしいでしょうか?

はい。まずですが、大泉町は工業地帯です。この工業地域の成り立ちとしては、高度経済成長期以降、東京を中心とした大都市圏の人口はものすごい増加しました。その際に、東京では市街地が拡大し、工場を建てるための用地が不足するという状態に陥っていました。そこで注目されたのが北関東です。土地が広く地価も安いため、工場が建てやすいからです。また、高速道路などの交通網が整備されていて、大消費地・東京にも近いです。輸送の時間もかからず、コストも安価になります。このメリットに目をつけた多くの企業が北関東工業地域に集まったのが、始まりです。

Shimayama

Kumagai Taishi

なるほど。

それでですね。工業地域になったのはいいんですが、一方で慢性的な労働力不足の課題に直面しました。そんな中、平成元年に大泉町の中小企業が中心となり、日系ブラジル人の受け入れを始めました。当時のブラジルは急激なインフレで、日本への出稼ぎが増加していたことが重なり、短期滞在の出稼ぎ労働者の方が徐々に増えました。元々は短期の滞在でしたが、ブラジルへ帰国しても給料が少ないことから、そのまま日本に定住する方が増加したということになります。

Shimayama

Kumagai Taishi

そういった背景があったのですね。 では町として、外国の方々へのサービスはどのようにおこなっているのですか?

そこで、登場するのが「多文化共生課」です。あまり他の自治体では見られない課かと思います。 この多文化共生課で、外国の方々の対応を行っています。町内多くのブラジルの方はポルトガル語を話されます。そういった方々のために資料はポルトガル語に翻訳したものを準備しています。それ以外の言語は基本的には英語で行い。英語が得意でない方には翻訳機を使用してコミュニケーションを行っています。また、ブラジル人の方でも日本語上級者の方がいらっしゃいますので、その方を介して情報共有を行ったりしています。

Mori

Kumagai Taishi

資料の翻訳。これは外国人の方々も安心ですね。 それでなんですが、大泉町では外国人の方々をメインとした地方創生に向けた取り組みがあるとお聞きしたのですが、どのようなものなんでしょうか?

はい。2019年から行っている「グルメ横丁」というものがあります。約10か国の雑貨や料理が通り一面に出店し、国際交流の場として触れ合えるイベントです。

Mori

Kumagai Taishi

これは、大泉町ならではの取り組みですね。

そうですね。冬と8月を除き、年に8回行われています。参加者数の具体的な数字データは取得していませんが、現場の方の推測によると、一回あたり3000人程度の方がいらっしゃっています。県外からの方やリピーターが多いです。

Mori

Kumagai Taishi

多くの参加者の方もいらっしゃるんですね。その他、なにか取組ご紹介いただけますでしょうか。

はい。大泉町では、平成30年8月に群馬県初となる性的マイノリティの方の成人式に町長が出席したことをきっかけに、パートナーシップ制度があったらいいという発案があったことを理由にLGBTカップルパートナー認定をしています。これはLGBTの方々の私生活をサポートするものです。その他にも学校教員に向けたLGBTのセミナーを行や、性的マイノリティの方の周知に努めています。実際に町民の理解も得られていると感じています。

Mori

Kumagai Taishi

とても素晴らしい取り組みですね。

大泉町では基本的には、住んでみたい住み続けたい街、大泉を目標としています。

Shimayama

Kumagai Taishi

なるほど。それでは最後になりますが、大泉町の今後の展望をお聞かせいただけませんか?

Kumagai Taishi

これは、大泉町ならではの取り組みですね。

2万人にも満たなかった人口ですが、企業誘致や工業団地の造成などを経て、現在では4万人を超え、群馬県下の町村の中で第1位の人口を有する町となりました。 町内には国内有数の大企業が進出し、北関東屈指の製造品出荷額等を誇る工業都市として発展を続けるとともに、多くの外国人住民との共生についても、全国に先駆けた様々な取り組みを積極的に進めています。また、子どもやお年寄り、障害を持った人たちへの各種施策をはじめ、数々の子育て支援事業も展開を進めていきます。

Shimayama

そうですね。冬と8月を除き、年に8回行われています。参加者数の具体的な数字データは取得していませんが、現場の方の推測によると、一回あたり3000人程度の方がいらっしゃっています。県外からの方やリピーターが多いです。

Mori

Kumagai Taishi

多くの参加者の方もいらっしゃるんですね。

Kumagai Taishi

その他、なにか取組ご紹介いただけますでしょうか。

はい。大泉町では、平成30年8月に群馬県初となる性的マイノリティの方の成人式に町長が出席したことをきっかけに、パートナーシップ制度があったらいいという発案があったことを理由にLGBTカップルパートナー認定をしています。これはLGBTの方々の私生活をサポートするものです。その他にも学校教員に向けたLGBTのセミナーを行や、性的マイノリティの方の周知に努めています。実際に町民の理解も得られていると感じています。

Mori

Kumagai Taishi

とても素晴らしい取り組みですね。

大泉町では基本的には、住んでみたい住み続けたい街、大泉を目標としています。

Shimayama

Kumagai Taishi

なるほど。それでは最後になりますが、大泉町の今後の展望をお聞かせいただけませんか?

2万人にも満たなかった人口ですが、企業誘致や工業団地の造成などを経て、現在では4万人を超え、群馬県下の町村の中で第1位の人口を有する町となりました。 町内には国内有数の大企業が進出し、北関東屈指の製造品出荷額等を誇る工業都市として発展を続けるとともに、多くの外国人住民との共生についても、全国に先駆けた様々な取り組みを積極的に進めています。また、子どもやお年寄り、障害を持った人たちへの各種施策をはじめ、数々の子育て支援事業も展開を進めていきます。

Shimayama

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