長野県川上村　流通システムの確立

鮮度保持技術や栽培の技術革新の導入や各農家への気象情報・市況情報の提供などにより、高品質で消費地に速達できる流通システムを確立させました。 農家の平均収入が2,500万円(平成19年度実績)を超えるとともに、後継者の定着により出生率が全国トップクラスの水準を維持しています。ヘルシーパーク構想に取り組んだ結果、一人あたりの年間医療費が全国でも極めて低い水準に抑制されるなど、高齢者の健康維持・促進につながっています。

販路の拡大

川上村の標高は1185メートル、冷涼な気候はレタス栽培に適しています。川上村のレタスのシェアは全国の7割ほどです。夏場の国内野菜需要は減少傾向にあり、農業をとりまく環境は厳しくなっていました。そこで台湾への輸出を目指しました。台湾のレタスの栽培時期は、10月から5月までです。6月から9月はアメリカ野菜に依存している状況で、その時期に輸出を行うこととしました。品質の優れた川上産レタスは台湾の消費者からも好評です。