宮崎県高鍋町

高鍋IoTカンファレンス

宮崎県高鍋町

高鍋IoTカンファレンス

宮崎県高鍋町 全国から140名以上が参加


宮崎県高鍋町は2018年4月にエイムネクスト株式会社とIoT活用に関する連携協定を締結しました。その後、本町において様々なIoT活用に関する実証実験を行っています。高鍋町美術館において開催された高鍋町IoTカンファレンスには全国から140名を超える人が来場しています。

高鍋町IoTカンファレンスとは?


高鍋町IoTカンファレンスでは、九州地区の各中小企業、自治体に向け、その実証実験の取り組み内容と成果の発表を目的としています。カンファレンスでは、官民協働による実証実験をとおして構築された「地域IoTプラットフォーム」とそのフィールドで実施された実験内容の紹介と、地方創生の文脈における地域IoT活用の事例紹介が行われました。このカンファレンスでは高鍋町役場とエイムネクスト株式会社の共催、また日刊工業新聞社の後援にて開催されています。

Interview



Kumagai Taishi

宮崎県高鍋町役場に訪問させていただき、ご担当のみなさまに、地域の取組をインタビューさせていただきました。その様子を、ご紹介させていただきます。 ご参加頂いた方です。宮本渉さん(地域政策課係長)・北川茂麗さん(同)・坂本貴之さん(地域政策課課長補佐)。私達は古川亮太と熊谷大志がお聞かせいただきました。

Kumagai Taishi

本日は、業務ご多用の中、調査のインタビューをお受けいただきまして、ありがとうございました。事前にお送りさせていただきました。質問表の内容を中心に、お話をお聞かせいただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いたします。また、この度は、遠くからお越しくださいまして、ありがとうございました。どこまでお役に立てるかわかりませんが、何かの参考になれば、幸いです。

Sakamoto

Kumagai Taishi

では早速ですが。まず、今、日本の各地域で地方創生というワードが注目を集まっているかと思います。そこで、高鍋町としての地方創生に対する考え方を教えてください。いきなりアバウトな話ですみません。

いえいえ。まず、どこの地域も当てはまると思うのですが、今は総合戦略の第二期を作り始めたところです。第1期では全体的な戦略を人口減少に向けて作成しました。ですが、今回の第二期ではもう少し焦点絞って特化した戦略を考えています。例えば20歳代の安定した就労機会の確保など、年代を絞った総合戦略を作っています。 しかし、やはり地方の現状は人口減少は避けられないのが現実です。東京一極集中が避けられないということを受け止めて、減っていく中で行政・地域の機能をどう活用していくのかということを考えています。例えば、地域機能の集約でしたり、様々なことが考えられるかと思います。現在22,000人の人口ですが、20

Miyamoto

Kumagai Taishi

なるほど。人口減少に対してどのように住民の皆さんと地域づくりをしていくかということですね。 そういった中での、高鍋町の地方創生の取組では「高鍋町IoTカンファレンス」のほかにどのような取組があるのでしょうか?

挙げるとすれば「まんぷく TAKANABE」プロジェクトがあります。このプロジェクは初まって4年目になります4年前ですが、その際に実は他地域の先行事例を参考にしました。地域の事業者の方からも地域活性化に向けた取組を行いたいという声があったので、地域としてこの取組を始めました。 取組としては、地域の事業者の方と県内のデザイナーがコラボをし新商品や既存商品をデザイン性を持たせてブランディングを行いました。地域事業者の方の所得・雇用の増加を目的としています。およそ20の事業者とデザイナーがコラボし、一つの「まんぷくTAKANABE」ブランドとして地域内外で販売をしています。

Miyamoto

Kumagai Taishi

「まんぷく TAKANABE」。このネーミングは何か特別な意味があるのでしょうか?

ブランドコンセプトとしています「満腹主義」から名前をつけました。この「満腹主義」というのはですね、明治時代に日本で最初に孤児院を創設した石井十次先生の教えを引用しています。石井十次は高鍋町出身でして児童福祉の父と呼ばれる人物です。腹いっぱい食べさせることにより子供の情緒を安定させるというのが「満腹主義」です。今でもその教えが高鍋町には根付いていまして、そのストーリーから地域のブランドとして「まんぷく TAKANABE」としました。お土産を食べてくださった方のお腹だけでなく心を満たす。そんな思いがあります。

Miyamoto

Kumagai Taishi

多くの事業者の方々との連携で行われている、まさに地域が一丸となった取り組みなんですね。 では、最後になりますが高鍋町の今後の展望をお願いします。

高鍋町には「ひまわりキャベツ」に代表される農産品や「浜で採れる天然牡蠣」「餃子」「焼酎」など全国でも有名なグルメスポットとしても知られています。また、1年を通じて「高鍋城灯籠まつり」「きゃべつ畑のひまわり祭り」など、多彩な催しやイベントもあります。今後も引き続き高鍋町の自然と、歴史と、文化と、そして何より地域の人が培ってきた高鍋町の魅力を感じていただけるよう取組を進めていきます。

Sakamoto

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