地域の空き地を活用し、地域一体をホテルにするアルベルゴ・ディフーゾがあります。日本でもすでに取り入れられていれられていますが、発祥はイタリアで、スローフードの考え方を拡張したものです。スローフードとは、生産者の顔が見える地の食材を用いて、丁寧に作られた食事という意味です。 アルベルゴ・ディフーゾは地震で崩壊した小さな村を復興するために始まりました。分散型のホテルシステムに加えて、土地に根付く歴史や文化などを観光資源にするというものです。
アルベルゴ・ディフーゾの特徴は、そこにあるものを再利用するため持続可能であるということです。居心地の良い空き家を提供していることで、第二の家としてリピーターが増えています。集落全体を一つの宿とすることで、一軒の宿だけに集中することもなくなり、地域の空家全体で人が入るようになっています。 ホテル内を歩き回る感覚で、まちを回ることで空家だけではなく、他の産業も潤うというモデルです。